節分は豆まきで邪気を払う

今週の土曜日、2月3日は節分ですね。

皆様は節分でどういう思い出がありますか?

私の故郷の新潟では、煎り豆ではなく、落花生を投げていました。雪の中でも見つけやすかったです。

落花生は薬膳的にみると、潤肺、止咳、和胃、通乳、通便、生肌。から咳や食欲不振、便秘や肌荒れにいいとされます。薄皮ごと食べると補血や止血の作用があるので、貧血気味や目を酷使する方にオススメです。

さて、豆をまくことで邪気を払い、吉を招くとされています。

豆まきをすると、爽快感がありますね。ストレス発散や、日常使わない筋肉が動かすことによりほぐされ、血行が良くなったことも要因だと推測されます。

当店でも、整体やアロマオイルトリートメントで、お客様の筋肉を柔らかくし、血行を良くすることで、疲れという邪気を追い払い、爽快感を感じていただけるよう今週も施術させていただきます。

まだ寒い季節ですが、風邪などひかないように体を温めてくださいね。

アサリはアクアパッツァでバランスをとる

先日、アサリが食べたくなり、築地に行きました。

何故かというと、今年も潮干狩りに行きたいなと思い、ゴールデンウィークの潮の状態を見ていたからです。これは去年の写真。楽しかったな~。

アサリは薬膳的に見ると、怒りっぽくなっていたり、頭に血が上りやすいと感じた時にいいとされます。冷静、落ち着きたいになりやすいのです。

この「寒」の食性は火照っている時にはいいですが、この寒い時期には体にこたえるかもしれません。

そこでアクアパッツァはいかがでしょうか?

「水が狂ったように煮えたぎった」というのが名前の由来。加熱することで、「火」の「気」が入りますし、「寒」の食性を中性に戻します。

それでも体が冷えそうと感じる時はムール貝も入れてはいかがでしょうか?「温」の食性を持ちます。そして、鯛もおすすめ。「微温」の食性を持ちます。

東洋医学では、「腎」は冬にダメージを受けやすいとされます。ムール貝も鯛も「腎」に、とてもいい食材とされます。

今は白菜が安いので、鍋を食べる機会が多いかもしれません。でも、飽きてきたかなと感じていたら、たまにはアクアパッツァはいかがでしょうか?

玄米っていいの?

こんにちはめぐるからだです。

先日、お客様から「玄米っていいの?」という質問がありました。

栄養面で考えると、精米して白米にしたときに失われる栄養素であるビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質が豊富に含まれています。なので、栄養の補給する点では優れています。

薬膳で考えると、補気、健脾、利水、安神、補肝腎、化痰の効能があり、倦怠感や脚気、便秘や情緒不安、耳鳴りやめまいにいいとされます。但し、脾胃虚弱者には慎重に使用するとされています。それは、消化に良くないからです。なので、胃腸の調子が悪い時は控える。もしくは白米と混ぜる。または、玄米を炒ってから使用するのがオススメです。

あと注目するのは「フィチン酸」。発芽する前の玄米に含んでいます。これには鉄分など、ミネラルの吸収を妨げる働きがあります。偏った食事で栄養補給が不安定な方は気を付けた方がいいです。ただ、バランスよく食べている方はそこまで心配しないでもいいです。むしろ抗酸化物質ですし、有害重金属を吸着し排出するとされています。

これまで、玄米の懸念する要素をお伝えしましたが、もともとは、発芽して、また稲になり、お米になる。この種の保存の為にあるものです。人間にとっては消化しにくいですが、玄米にとっては、身を守るため。「フィチン酸」は発芽するための物質。鉄分などを吸収することによって、芽が出て、稲になります。玄米も生きるために頑張っていると思うと愛おしく感じます。

まとめると、栄養面や薬膳面では、健康の維持に有効だと思います。ただし、極度な貧血、ならびに胃腸の調子が優れないときには控えましょう。

4日から営業します。

この度の「令和6年能登半島地震」により被害に遭われた皆さまには心よりお見舞いを申し上げます。

いち早く救助、並びに復旧、復興されることを心よりお祈り申し上げます。

こんにちは。めぐるからだです。

元旦から本日までお休みさせていただきました。明日の10時から営業を開始させていただきます。

今年もお客様にとって心身ともにリラックスできる場所であり続けられるよう、スタッフ一同努めてまいります。どうぞお気軽にご相談いただければと思います。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

かさつきに尿素。尿素って何?

手荒れがひどくなる乾燥の季節、よく「尿素」という言葉を耳にします。

尿素は、主にタンパク質の代謝産物であり、尿中に含まれる成分の一部です。体内でタンパク質が分解されると、その過程でアミノ酸が生じ、さらにアンモニアが生成されます。このアンモニアが肝臓で尿素に変換されます。尿素は水に対して溶けやすく、体内で生成された尿素は血液を通じて腎臓に運ばれ、尿として排泄されます。

名前に「尿」とつくので、敬遠されるかもしれないですが、すごいやつなのです。

まず、「化学」の歴史を変えました。有機化合物は,19世紀初頭まで,生物、または生命を持つもの(有機体) から得られる化合物を意味していました。なので、「生命」が無いとできないとされていました。ところが1828年、無機化合物であるシアン酸アンモニウムを加熱すると,尿に含まれている有機化合物である尿素が得られることを発見し,有機化合物も無機化合物から人工的に合成に成功しました。化学にとってとても重要な物質です。

「人体」でも、体内で生成される有毒なアンモニアを尿素として変換し、体外へ排出するので、尿素がないと健康でいられません。

「植物」にとっては肥料となります。肥料の三要素の窒素、リン酸、カリウム。この窒素の含有量が多いうえ、PHが中性なので使いやすい物質のなります。そして非常に水に溶けやすく、使いやすいという特徴があります。

さて、本題ですが、皮膚のかさつきに「尿素」は何をしているのでしょうか。

今まで、「水に溶けやすい」という言葉が複数回出てきました。まさにこの特性からです。尿素は水と水素結合をする性質を持ちます。尿素が水分子をとらえます。この保水力が皮膚の乾燥を防いでくれます。

あと、皮膚のかさつきは角質化といわれ、ケラチンというたんぱく質からなります。水素結合により、角質として形となっています。そこに、もっと水素結合しやすい尿素がやってくると、これを破壊していきます。よって、角質が柔らかくなっていきます。なので、いまの時期によく使われる物質です。

ただし、この作用により、肌のターンオーバーを早めます。かさつきなどが解消されても、常時使いをしていると、ターンオーバーが早くなりすぎて、未熟な肌が表面化する可能性があります。

ですので、時期と使用箇所を注意して使用してくださいね。

今日寒い。シナモンはいかがですか?

こんにちは!めぐるからだです。

今日は寒いですね。今まで温かかったので、身に染みます。

寒い時のオススメ食材はやっぱり「しょうが」。「散寒」の効能を持ち、体の表面にきた寒邪を散らしてくれます。

今日オススメするのは、この「しょうが」よりも温める力があるとされる「シナモン」です。「シナモン」は「桂皮」として「葛根湯」や「五苓散」など多くの漢方薬に入っています。

「シナモン」は薬膳だと、性味は「熱」。効能としては補火、助陽、散寒、止痛、温経通絡、平衡、降逆などがあります。冷えるが悪化するような不調に対し、温めるパワーに対応していきます。「気」の逆上によるのぼせやめまいと抑えるとされます。

「シナモン」はいいとわかっても、お茶やスイーツ系に使用することが多く、日常的に食べることが少ないですよね。

そこで、本日は料理を一つ紹介します。「カリフラワーのシナモンロースト」です。

材料はカリフラワー。

調味料として、クミン(ホール)大さじ1(エスニック系の味が好みの人は増やしてください)。シナモンパウダー小さじ1。あとは塩コショウで味を調節してください。

「クミン」も温める作用をもち、冷えによる消化不良などにいいとされます。

今週は気温が低い予報です。おでんや鍋がおいしい季節です。でも、違うものが食べたくなったら、こちらを試してみてはいかがでしょうか?

咳の緩和

11月頃、咳喘息に悩んでおりました。

咳で病院に行っても治らず、どうにもならないので、市販の咳止め薬を飲んでいました。それでも収まることがなく、ある薬を試したところ、副作用が如実にあらわれ、ふらふらに。使用量をちゃんと守っていました。量を半分に減らしても副作用が出てしまったので、使用を中止しました。

「これが、咳止めを娯楽に使う目的か。」と実感しました。本当に酔っぱらっている。そして、二日酔いになった感覚でした。

私は使用量を半分にしても、その症状が出てしまいました。なので、過剰な摂取は絶対にやめてください!命の危険があります。

そうこうしているうちに、咳がひどくなりました。

そこで、思い出したんです。

喘息に押すツボがあると。

そのツボと肺の経絡を押しました。そして、胸骨、肋骨周りの筋肉をほぐし、可動域を良くし、位置を調整しました。

すると3日後、8割ぐらいは回復しました。その数日後にはかなり回復しました。

ちょうど病院の薬が変わり、効果が出てきたのもあると思いますが、喉の奥というか胸骨あたりの痒みに似たムズムズ感が劇的に減少しました。

この経験から学んだことは、自分の体に意識的に向き合い、積極的にケアをすることの大切さです。ツボ押しや筋肉を柔らかくすることが、私にとって効果的な治療法となり、同じような悩みを抱える方にもぜひ試してほしいと思います。

背中のツボは押しにくいと思うので、肺の経絡や鎖骨下や胸骨周りをほぐしてみてはいかがでしょうか?

雲で見えないふたご座流星群

こんにちは!めぐるからだです!

期待していた「ふたご座流星群」。雲に隠れてみることができませんでした。

残念。

ピークは過ぎたけど、今日も流れ星、見えるみたい。でも、今日も雲が多そう・・・。断念します。

でも、この「見えるかも!」という高揚感、ワクワクする気持ちって、天体ショーすごいですね。

歳を重ねてくるとワクワク感が減りますが、あと10日ほどの子供のワクワクイベントであるクリスマスに向け、頑張ります!

来週は気温が低い予報です。その備えとして、よもぎ蒸しがオススメ。体の芯が温めておいて、寒邪の侵入を阻止しましょう!

施術例「出産後の骨盤のぐらつき」

こんにちは。今日は「出産後に骨盤がぐらつき、歩きにくい。」というお客様がいたので、この事例を紹介します。

リラキシンというホルモンにより、骨盤や産道を柔軟ににし、出産の手助けとなります。いつまで分泌しているかというと、出産後2~3日程度とされています。そして、影響は1か月程度続いているとされています。なので、定期検診が行われる1か月間、無理はいけません。

なので、産後1か月までの「骨盤のぐらつき」はリラキシンの影響も考えられます。そして、経膣分娩の際の筋疲労や子宮脱による歩行の障害などで「歩きにくい」と感じると推測されます。

今回のケースは産後8か月。いわゆる「骨盤の緩み」による「ぐらつき」の可能性は出産直後よりは可能性が低くなっています。

ここで考えられるのが「トレンデレンブルグ徴候」。

中臀筋が弱化すると、大腿骨を骨盤に固定できずに、遊歩側(足を動かす方)の骨盤が下がり、腰を振るよう歩行になること。

中臀筋が弱くなるほかに、大腿内転筋群が硬くなりすぎたり、大腿筋膜張筋がうまく働かない、足底部の外側加重、運動の間違えた覚え方などによっても、歩行時における骨盤の安定ができなくなります。

今回の施術は、中臀筋と大腿筋膜張筋を緩めるとまっすぐ歩けるようになり、骨盤のぐらつきも自覚できないほどになりました。

出産してから半年経っても「骨盤のぐらつき」を感じる場合は、股関節周りのやお尻のストレッチをしてみてくださいね。妊娠時や出産において、硬直した筋肉や弱化した筋肉が出てしまったかもしれません。適度に体を動かし、筋肉を緩めてくださいね。

施術例「妊娠期の恥骨痛」

妊娠中には体に様々なマイナートラブルが生じます。その一つに「恥骨痛」があります。恥骨は骨盤の一つです。寛骨、仙骨、尾骨で骨盤は構成されています。その寛骨は幼児の時、恥骨、腸骨、坐骨と分かれており、大人になる頃には癒合し、一つの骨となります。

この恥骨にあたる場所には恥骨結合というのがあります。ここに炎症が起こる場合があります。

妊娠期ではなければ、感染症やスポーツなどにより、内転筋群・腹筋群の過度な反復動作による炎症などを疑います。

出産が近づいた妊婦さんなら、胎児の位置が下降してきて、頭部が圧迫する。あと、妊娠期にでる「リラキシン」というホルモンを分泌され、恥骨結合が緩み、出産の準備に入る時に痛みが生じるケースがあります。

ただ、今回、恥骨痛がお悩みのお客様は、週数を考えても、このケースでは可能性が低いと推測しました。

カウンセリングをしていると、横向きでも恥骨部分がかなり痛いということで、とても辛そうでした。

原因はなんだろうと考えているうちに、内転筋群は触れるだけでかなりの痛みがあるというのがありました。そして、動作をしていると腸骨筋が硬く、中臀筋の一部も触れるだけで痛い部分がありました。

妊娠期は腸骨筋を触れることができないので、その周辺である腹横筋と大腿筋膜張筋、痛みを感じる中臀筋と内転筋群を柔らかくすると痛みが気にならなくなりました。

現在、妊娠中で恥骨部分に痛みを感じている方がいたら、まず検診でお願いしている医師に相談しましょう。もしかして問題が起きているかもしれません。診察の結果、異状なしであれば、筋肉を柔らかくすると痛みが和らぐかもしれません。ストレッチなどをしてみましょう。そして、温感タオル(電子レンジなどで温めたタオル)をあててみてください。

今回は恥骨痛における施術をお伝えしました。あらゆる痛みも手技により楽になるかもしれません。一人で悩まずに相談してくださいね。