気温が下がると腰が痛い。なぜ?

気温がぐっと下がるこの季節。最近「腰が反りやすい」「腰の奥が重たい」「尾てい骨まわりが落ち着かない」そんな感覚はありませんか。

寒くなると、私たちの体は無意識に体温を守ろうとします。気温が低く血流が落ちると、筋肉は「縮んで固まる」ことで熱を逃がさないようにします。この緊張が続く状態が、姿勢や腰に影響を与えていきます。

それだけではありません。筋肉は動くことで熱を生み、体温を上げる働きがあります。なので、自然と筋肉に力と入れている状態になります。

前ももは、体の中でも特に大きな筋肉。前ももが緊張すると、骨盤は前側から引っ張られ、体の重心は前方へ引き出される形になります。すると体は無意識にバランスを取ろうとして、反対側にある尾てい骨を後ろへ引くように調整します。

この結果、腰の反りが強くなり、反り腰ぎみの姿勢に。一見バランスを取っているようでも、実際には腰や骨盤まわりの筋肉が常にがんばり続けている状態です。

腰椎や周囲の筋肉に負担が集中しやすくなり、

「何もしていないのに腰がつらい」

「朝や夕方に腰が重い」

といった腰痛リスクが高まっていきます。

セルフケアとして、起床時、温かい布団の中で、軽く体を伸ばしたり、手足をブラブラさせて、やさしく血流を良くしましょう。すると、急な温度変化による心臓負担も減るし、起き上がるという大きな身体動作による負担も減り、一石二鳥です。

できれば、朝日を浴びながら、少し体操をして、からだをほぐし、就寝前は一日頑張った体を労わるように、深呼吸しながらストレッチをしましょう。

冷えでこわばった前ももがゆるむと、重心は自然な位置に戻り、腰の緊張もふっと抜けていきます。「姿勢を正そう」としなくても、体が楽な形を思い出してくれるのです。

知らないうちに筋肉の硬直が起こりやすい時期。「実はこんなところも凝っていたのか!」「痛みの原因はこっちだったのか!」と思う時もあります。

痛いところだけを部分的に見ないで、体の細部にわたり、ケアをしていきましょう。めぐるからだは体温維持にがんばっている前もも、引っ張られている骨盤、支え続けている腰まで、全身のつながりを大切に整え、サポートしていきます。

寒い季節こそ、知らないうちにがんばっている体に、少し休む時間を。つらくなる前のケアも、違和感が出てからのケアも、どちらも大切ですよ。

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