私たちの食卓に当たり前のようにあるチーズやヨーグルト。でも、実はこれらの発酵食品には、「乳酸菌」という小さな英雄が隠れているのを知っていますか?
乳酸菌は、牛乳の保存を助け、腸内環境を整え、さらには最後の最後まで腸のために働いてくれる、まさに“すごいやつ”なんです。今回は、この小さな英雄の活躍についてご紹介します!
乳酸菌の最初の偉業:牛乳を救え!
昔の人々は牛乳を手に入れても、すぐに傷んでしまうことに悩んでいました。冷蔵庫なんてない時代、どうにかして牛乳を長持ちさせる方法はないかと試行錯誤していたんです。
諸説ありますが、アラビアの商人が砂漠の中、羊の胃袋に乳を運んでいたら、偶然の発見されたのがチーズ。その立役者こそ、乳酸菌でした!そこにいた乳酸菌が太陽で温められ、増幅し、チーズの原型とされています。
乳酸菌は牛乳の中の糖を分解して乳酸を作り出します。この乳酸のおかげで、雑菌が増えにくくなり、牛乳は腐りにくくなったのです。しかも、発酵の力でチーズになれば、保存期間がぐんと伸びる!
「すごいぞ、乳酸菌! おかげで牛乳が長持ちする!」
こうして、乳酸菌は牛乳を救う存在となったのです。
乳酸菌の次なる使命:腸内環境を守れ!
時代が進み、私たちの食生活も大きく変わりました。お肉がたっぷりの食事は美味しいけれど、食べ過ぎると腸内環境が乱れる原因になることも。
肉中心の食生活が続くと、腸内で悪玉菌が増えやすくなります。悪玉菌が増えると、腸内のバランスが崩れ、便秘や肌荒れ、さらには生活習慣病のリスクも高まることに…。
「このままじゃ、腸が大変なことになる!」
そんなときに再び登場するのが、乳酸菌!
乳酸菌は腸に入ると善玉菌を増やし、悪玉菌の勢力を抑えてくれる頼もしい存在です。さらに、腸内フローラ(腸の細菌バランス)を整えることで、消化を助けたり、免疫力を高めたりと、体にとって良いことづくし!
「ありがとう、乳酸菌! やっぱり君はすごいやつだ!」
乳酸菌は死んでもなお、腸の味方
ここでひとつ疑問が浮かびます。
「乳酸菌って、胃の強い酸に負けて死んじゃうんじゃないの?」
そう、乳酸菌は胃酸の影響で多くが生きたまま腸にたどり着くことができません。だけど…それでも乳酸菌は腸に役立つんです!
「たとえ私が生きられなくても、腸のために!」
そう、死んでしまった乳酸菌も腸にいる善玉菌のエサになるのです。乳酸菌が腸に届くことで、善玉菌が元気になり、腸内フローラが整いやすくなります。
「なんてすごいやつなんだ、乳酸菌!」
生きていても、死んでしまっても、腸のために働く。そんな健気な乳酸菌を、私たちも味方につけない手はありませんよね。
乳酸菌をもっと摂り入れよう!
乳酸菌のパワーを活かすために、普段の食生活に発酵食品を取り入れてみませんか?
▪︎チーズ・ヨーグルト
▪︎味噌・ぬか漬け・キムチ
これらの食品をうまく取り入れることで、乳酸菌の恩恵を受けやすくなります。特に、肉中心の食生活になりがちな人ほど、乳酸菌を意識して摂るのがオススメ!
「乳酸菌をうまく取り入れれば、腸も体も元気になる!」
私たちの健康を支える小さな英雄・乳酸菌。これからも感謝しながら、おいしくいただきましょう!