自然の力に生かされている。

歩いていると、奇妙な形の赤い実が目に入りました。

Googleで調べてみると「ヤマボウシ(山法師)」。

この赤い実は甘さがあるらしく、ジャムや果実酒に出来るらしいです。昔は民間薬としては乾燥させて、下痢や腹痛に使用されていたようです。

周りを見渡すと生薬や民間薬が多く、人間は自然の力に生かされていると感じます。例えば、みかんの皮。江戸時代にはみかんの皮を軒先に吊るし、乾燥させ、下痢や腹痛が起きた時に食べていたようです。みかんの皮は生薬名で「陳皮(チンピ)」という名前で、様々な漢方薬や七味唐辛子に入っています。

牡蠣の殻もそう。今の時期、スーパーでよく見かける物も漢方薬に入っている生薬です。

イライラして眠れない時に処方されることがある「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」の中に入っています。名前を見ると「牡蛎」と書いていますね。これは「牡蠣」の略字です。牡蠣の殻は精神を落ち着かせるとされているので配合されています。

散歩や通勤、お買い物中に、「この食材や植物はどんな効果があるのかな。」と調べていみると楽しいですよ。

銀杏の季節

息子を公園で遊ばせていると、銀杏がなっているのに気づきました。

暑い日が続いていますが、秋が近づいて来てますね。

ふと、銀杏って英語でなんというんだろうと思い調べると、「ginkgo nuts」らしいです。あぁ、ナッツなんですね。勉強になりました。(生薬名は白果『はっか』、止咳薬として使われます)

ナッツと思うと、ついつい食べ過ぎてしまいますが、小児は気をつけましょう。「銀杏は歳の数以上食べてはいけない。」と言われますが、食べ過ぎると嘔吐や痙攣など、中毒症状が出ることがあります。小さいお子様をお持ちの方は気をつけましょう。日本中毒情報センターでは5歳以下の小児が5〜6個で痙攣が出たという例があったそうです。5歳以下は食べさせないようにしたほうがいいとも言っています。大人もですよ。食べ過ぎないでくださいね。食糧難だった戦時中は大人も銀杏中毒症状が見受けられたとされています。何十個も食べない方がいいと思われます。

最初に中毒の事を書いたので、怖いイメージを持たせたら申し訳ございません。

銀杏は去痰作用、肺を潤し喘息を鎮める。頻尿を防ぐ。肩こりやイライラ解消などが期待できるとされています。

イチゴもそう。美味しいし、ビタミンCが豊富なので、ついつい食べ過ぎに。健康のためにと100個とか食べると、トイレに行きたくなるだけでなく、腹痛や下痢も引き起こす可能性があります。

程よく食べた方が、健康にもいいですよ。

足の中に砂がジャリジャリ

久しぶりにリフレクソロジーを受けるお客様。

「そこのゴリゴリした感じ。おじいちゃんを思い出す。」

どういうことかと聞くと、

「うちのおじいちゃん。枇杷の枝を切ったものにニスを塗り、自分で押していたんです。時々、私の足も押してくれました。その時、お前の足のここにジャリジャリと砂が溜まっている。おじいちゃんが取ってあげるとゴリゴリとその自家製の足押し棒でやってくれました。」

と懐かしそうに話してくれました。

確かにリフレクソロジーをしているとジャリジャリというかゴリゴリというか、固形物に感じるような感触に出会います。それをおじいちゃんは「砂」という表現をしていたんですね。勉強になります。

久しぶりにリフレクソロジーを受けたお客様、「リフレクソロジーの見方が変わった!全体のバランスが整う感じ!リフレクソロジーで体がスッキリするっていうのが分かる」と、とても嬉しい感想を聞かせてくれました。

さて、今は湿度が高く、むくみやすい時期となりました。リフレクソロジーおすすめです

紅花栄

紅花って綺麗ですね。

ちょうど今は七十二候で「紅花栄」。あたり一面に紅花が咲く頃とされています。

紅花は染料に使われたり、食用油として使われたりと、昔から親しまれています。漢方でも使われ、血流の鬱滞を取り除いたり、婦人系の血行障害による生理痛、産後の腹痛にも使われます。(但し、妊娠中は避けた方がいいとされています。)

私が紅花で思い出すのは、ジブリ映画の「おもひでぽろぽろ」。ストーリーは忘れてしまったのですが、紅花畑のシーンは脳裏に焼きついています。調べると30年前の映画なんですね。

さて、昨日は雨が強かったですね。でも、今日から数日間は晴れる予報です。嬉しいですね!気温が高くなるので、水分補給を忘れないでくださいね!

ドクダミの思い出

先日、歩いていると、ドクダミのつぼみを発見。

特有の香りがあり、嫌いと感じている方もいますが、つぼみを見るとかわいいですね。

ドクダミは生薬や漢方に用いますが、日本では山菜として、中国やベトナムでは魚の臭い消しや、湯がいて臭みを抜いて食べているそうです。

私がドクダミで思い出すのは夏休み。私が通っていた小学校では、夏休みの課題として、採取して乾燥させたドクダミを提出させれられていました。当時は全国的にそうだと思っていましたが、上京してからこの話をしても共感を得られませんでした。確かに私が過ごした新潟県では、至る所にドクダミがあったので、産地だったかもしれませんね。

さて、今日はジメッとした天気ですね。週間天気予報を見ても雨マークが続いています。

湿度が高いと、汗が出にくく、体内の水分が循環しくにくくなり、だるくなりやすくなります。

適度な運動やしっかりお風呂に入るなどして、汗が出やすい環境にすることが大事。そして、ドクダミの効能の中に利尿作用がありますが、このようなハーブティーや夏野菜を飲食する割合を増やすのも心がけたいもの。

気をつけても、むくみとだるさがひどくなってきたら、よもぎ蒸しがおすすめ。思いっきり汗をかくと気持ちもスッキリしますよ。

3回目の緊急事態宣言

平素より格別のご愛顧にあずかり、ありがとうございます。

本日、東京都にも緊急事態宣言が発出されました。

4/25時点では、当店は休業協力要請の対象外であります。休業するかどうかと正直迷いましたが、当店はしっかり感染対策をとりながら通常通り営業いたします。感染状況の変化で変更する可能性はございますが、時短営業を致します。

◾️営業時間

11:00〜20:00(19:00最終受付)

※混雑が予想される日祝はベット1つ体制。お2人同時希望のお客様申し訳ございません。

どんな迷ってても、青空の下の散歩は気持ちがいいですね!身体だけでなく気持ちも軽くなります。

太陽から元気をいただき、今日も明るくがんばります!

まん延防止等重点措置について

来週の4月12日から、東京都では23区と多摩地域の6市にまん延防止等重点措置が適用となります。

当店も、この期間は20時までの時短営業とさせていただきます。

◾️11:00〜20:00(最終受付19:00)

さて、通勤途中で見つけたラベンダー。小さい花が咲いていました〜。こういう発見って、幸せな気持ちになりますね。暗いニュースが多いですが、みんなでで乗り切りましょう!

10(土)は19:00〜、11(日)は19:30〜空いてますよ。ご予約希望の方はお早めにご連絡くださいね。

清らかな空

今日は二十四節気で「清明」。

清明とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を略した季語です。

草木は芽吹き、鳥はさえずり、万物が清らかに輝き始めます。

この言葉の通りに、今朝は空も満開の八重桜も清らかに輝いていました。天気予報では晴れではなかったので、得した気持ちになりますね。

桜は見て楽しむ物だけではありません。昔から、私たちは生活の中に取り入れてきました。桜餅の材料になったり、燻製の木材チップになったり、桜皮細工の原料になったりと。生薬でもあるんですよ。「桜皮(オウヒ)」と呼ばれる物で、ヤマザクラ又はカスミザクラの樹皮です。鎮咳去痰、解毒、排膿、ホルモンバランスを整える、ニキビなどに使われていました。

ミズメザクラは湿布の成分の一つであるサリチル酸メチルを多く含み、昔は樹皮を痛い所に貼っていたそうです。でも「サクラ」という言葉が使われていますが、樹皮が似ていた為、名前がついたそうです。桜ではありません。ただ、人間は自然とともに生きてきたんだなぁと感じますよね〜。

新型コロナウィルスに対する治療薬は、まだ確立されていません。早くこのような自然の中から、有効成分が発見され、治療薬が誕生するといいですね。そして、今日の青空みたいに清らかな気持ちになりたいです!

ギックリ腰への施術。

ギックリ腰への対処は基本的には2、3日間は冷やす。そして、炎症が治ったら血行を良くするために、少しずつ動かす。これは整形外科などと一緒の考えです。

しかし、ギックリ腰といっても、症状が幅広い。単なる急性腰痛として、体を動かせるもの。これは施術によって痛み軽減することがあります。

でも、これは施術できません。私も経験したことがあるのですが、腰椎椎間板ヘルニアの悪化と急性腰痛が合わさったもの。これは本当に1時間は1cmも動けず、膝で立つ状態になるまで3時間。トイレは5時間後。しかも、いつも3秒ぐらいでいけるトイレを30分かけていく状態。ギックリ腰の酷さで処置が変わります。動けないぐらい酷い場合は、絶対安静です。そして、病院に行けるなら行きましょう。レントゲンで原因を調べて、痛み止めの注射をしましょう。

では、実際に行った、ギックリ腰への施術を紹介します。

ギックリ腰は自己申告なので、程度の軽い急性腰痛の場合があります。でも、痛みを感じているところは炎症を起こしている可能性があるので、その箇所を強く押すのは、可能な限り控えます。しかも、グラグラの骨や靭帯を筋肉がワザと過緊張にさせ、支えている可能性があります。ですので、痛い場所を強く押し、無理矢理柔らかくするのは好ましくありません。

まず考えるのは、痛みを感じているところに負担をかけている姿勢や身体の使い方をしているので、痛みが増幅している。それをもたらしている筋肉や骨、時々皮膚へアプローチをします。

多くのの場合は臀部です。姿勢が悪いので、上半身を起こしている筋肉を解します。これは通常の腰痛への施術も一緒です。腰痛で腰に原因があることは少ないと、私見ですが考えているので。

あと、狙う筋肉が腸腰筋。背骨から大腿骨へと付いている筋肉です。この筋肉が太ももを挙げるための筋肉です。あとは、身体や骨盤のバランスをとります。ギックリ腰の場合は異常に収縮しているケースが多いです。この筋肉を腹部から施術します。

他にも使う場所があります。腰腿点と呼ばれる手のツボや足にあるツボを強く押します。ツボの論理はありますが、脳と痛みの仕組みを使っています。痛いという信号を脳がキャッチして「痛い」と認識します。しかし、同時に複数痛いという信号はキャッチしにくくなる性質があります。(※時々、腰と肩が痛いという方がいますが、どちらか、または両方が慢性的な痛みで、脳が「痛いものだ」と認識いる状態。繰り返すと認識が強くなるので、同時に痛みを感じます。)ですので、腰と違う所に「痛み」を感じると、元の痛みは軽減します。しかし、痛みの程度で、このやり方は効果を感じない場合もあります。

通常の腰痛でもそうですが、姿勢やクセなどの結果が過度な負担を起こし生じているもの。ギックリ腰でも、動かせる範囲で姿勢を整える。そして、炎症を起こしている所を出来るだけ触らない。このような施術になります。たいていは軽くなっています。それは、痛い場所に負担をかけない立ち方になっているからです。

施術例を書いてきました。しかし、炎症の状態、骨の状態、発症経過時間は皆様違います。施術後、痛みが無くなったケースもあれば、痛みが残るケースもあるのが事実です。ただ、お客様に身体の負担を考えると無理が出来ないこともあります。ギックリ腰が発生し、動けない状態など、痛みが酷い場合は絶対安静をし、病院に行けるのであれば、診察をしてもらいましょう。そして、2、3日経ち、炎症が治ったら、少しずつ動かし、筋肉の緊張を和らげていきましょう。または、「ただ強く押せばいい整体」ではなく、当店みたいにお客様の負担かけないように施術する整体や病院のリハビリに通い、動かせる範囲を広げていきましょう。

気温が低く、筋肉が硬直しやすい時期です。ギックリ腰にならないように、姿勢を気をつける。そして、筋肉を硬いままにせず、ストレッチやヨガ、整体などで筋肉を柔らかくしましょう。

黒豆

おせちで余り気味な黒豆。買わない人もいるみたい。でも、我が子は大好物!「くろまめ〜。」と言いながら、バクバク食べます。おせちで準備した黒豆は、ほとんど子供が食べました^^;

この写真は、別日に購入した黒豆の甘納豆。これ美味しいですよ。

今回も食べる手が止まらず、あっという間に減っていきました。

この甘納豆は築地の山本商店で購入しました。もし、築地場外市場に行った時は購入してはいかがでしょうか。

山本商店のホームページはこちら。https://www.tsukiji.or.jp/shoplist/cat-e/cat-24/156/

お取り寄せもできるみたいです。https://tkjm.jp/tsukijijougai/store93/lineup/

薬膳などの話をしますね。

中国の書物の「本草綱目」では、妊娠中の腰痛に処方されていたと記されています。

漢方では、補腎、活血、利水、解毒などの効能があるとされています。

ですので、貧血やむくみでお悩みの方にオススメです。

あと、妊娠中だけでなく、冬期の腰痛にもオススメ。寒いと漢方で「腎」にあたるものがダメージを受けやすいとされています。そして、「腎」が弱まると腰痛が起きやすいとされています。

補足すると、「腎」が弱まると、生命力や免疫力、自然治癒力が低下したり、精力の減退や健忘、耳鳴りや骨や歯がもろくなると言われています。

太陽光の強さも関係はあるとは思いますが、冬にあると元気がなくなったり、風邪を引きやすくなるのは「腎」パワーが弱まっているからかもしれません。ですので、「腎」を補う食材はこの時期オススメです。

補腎の食材は黒豆のほかには、クルミや黒キクラゲ、ひじきなど海藻類、山芋、黒ゴマなど。気になったら調べてみてくださいね。

21(木)以降は暖かくなる予報。でも、まだ1月。寒い日はやってきます。服装やお風呂などで身体を温めるのと、いつもの食事に補腎の食材を加えて、冬養生をしましょう。