おすすめの酒粕

先日、お客様に「おいしいよ!やっぱ普通の酒粕とは全然違う」と教えていただいた八海山の酒粕。米どころ新潟県魚沼の清酒、八海山の酒粕。しっかり酒の風味が残っていて美味しい!そして柔らかくて使いやすい。※結構アルコール感じるのでお子様や妊婦さんはご注意です。

酒粕といえば、体が温まるので有名。薬膳的にはお腹を温める働きがあります。また、消化吸収を助けて気を生み出す働きがあります。なので、食べたものを気(エネルギー)に変える力が弱い人にはおすすめです。

まだまだ寒い日が続いていますので、油断せず温飲温食を心がけてくださいね。

気血の巡りに玫瑰花(まいかいか)

1人で出かけると、出先でいろんな生薬を買ってくる大渕先生。先日も当帰や黄耆(オウギ)、党参(とうじん)、金針菜などどっさり買って帰ってきました。私がリクエストしたのは玫瑰花(まいかいか)↓↓↓

漢方では理気薬(気を巡らせる)に分類され、主にお茶やお菓子に使われます。見ての通り花の蕾ですが、これはバラ科のハマナスの花の蕾を乾燥させたものです。

ストレスが溜まって胸腹部が張ったり、食欲不振だったり、生理不順がある時にいい生薬。また、血を巡らし痛みをとるので、頭痛や胃痛、生理痛にも良いです。私はどの症状もないのですが、漢方で習ったものの味わったことがないのでリクエストしてみました。※玫瑰花は妊婦さんは禁忌です。

大渕先生が買ってきたそのほかの生薬、党参(とうじん)と金針菜(きんしんさい)は我が家ではよく食卓に登場する生薬で、比較的使いやすいのでまた機会があればレシピやメニューを紹介したいなと思います。

新潟産、じいちゃんの作ったカリフラワー!

少し前に新潟に帰省してきました。まだまだ暖かく感じる東京とは違い、もうダウンジャケット必須の新潟。すでに紅葉も終わりかけ、でも綺麗なところもあって最高でした。

おじいちゃんの畑では冬野菜が沢山収穫期を迎えていて、息子がとっても楽しそうに大根を引き抜いていました。いい経験ができて私たちも嬉しい!

子供の顔よりも大きな綺麗なカリフラワー!図々しく2株いただき、東京へお持ち帰り。

カリフラワーの性味は「平/甘辛」、健脾・補腎・和胃。胃の働きを正常に整える働きがあります。胃の調子が悪い方、食欲不振の方、胃腸のエネルギーが足りない方におすすめの食材。こういう方には、柔らかく煮込んで食べる調理法をお勧めします。

そしてこのブログでも何度も言っている「補腎(ほじん)」、補腎の食材です。腎のエネルギーは補充し続けなければいけません。私たちも40を過ぎてから特に補腎食材を積極的に取り入れて、というか毎食摂るように心がけています。食養生というのは積み重ねですから。

ところでこのでっかいカリフラワー、どうやって食べたかというと、我が家はみんな胃腸の調子がいいので今回はチーズフリットに!衣に粉チーズとパセリを混ぜて揚げるだけ。(胃腸の調子が悪い人は、揚げるという調理方法は✖︎)あと、ツナときゅうりとカリフラワーでサラダに、大豆と豚肉とカリフラワーでチリコンカン風に。あとはポタージュ

それでもまだまだあるカリフラワー。いろんな料理にして旬のお野菜を、じいちゃんが作ったお野菜を味わいたいと思います。

寒くなったらシナモン入りのスープ♩

ぐっと寒くなってきましたね〜。いきなり冬が来たような感じ。最近急に寒くなったので夕飯も温まるメニューばかりです。昨夜は「スペアリブと蓮根のスープ」を作りました。秋冬のスープにはシナモン(パウダーではなくシナモンスティック)を隠し味に加えるのが我が家の定番です。味に深味が出て、それでいてとっても体が温まります。

温める作用が生姜以上と言われる「シナモン」。性味は『熱/甘辛』でかなり体を温めます。指先の毛細血管の血行まで良くするので、冬になるとしもやけができるという人にはおすすめです。※ただし妊婦さんは控えた方がいいです。

ちなみに生姜も体を温めるのですが、生姜の温め作用は「散寒(さんかん)」で、字の如く「寒さを散らす」、例えば風邪のひきはじめのゾクゾクする寒気や、冷たい外気にさらされて体の表面が冷える時にその寒気をとり”温める”という感じ。

このスープ、味付けは塩だけなのに豚から出る出汁とシナモンのおかげでとっても濃厚でコクのあるスープになります。蓮根は半分すりおろしで入れることで自然なとろみが出ていい感じ。

豚肉は気血を補い、補腎します。4つ前のブログにも書いた『腎』。冬は特に腎のエネルギーを失いやすいので、補腎は大切です。そして、これからの乾燥の季節に積極的にとりたい蓮根。肺を潤し、さらに胃を元気にします。蓮根のかわりに大根でもよさそう。痰が絡んだ咳をしている人は蓮根より大根の方がおすすめ。大根は炎症をしずめて痰をとります。

簡単でおいしく、温まるスープ、ぜひ作ってみてください!

乳酸発酵の「阿波番茶」

いつのまにか8月も後半、なんだかもう秋の空気を感じますね。36度超えの毎日を「暑い!暑い!」と言いながら過ごしてきましたが、終わってしまうとなると「え?もう終わり!?」なんてさみしくなります。まだまだプール遊びもしたいし、花火はしてないし、素麺もスイカも2回くらいしか食べてないし。

今日は「処暑(しょしょ)」。大渕先生はこの二十四節季をとても大事にしていて、カレンダーに必ず書いています。そうやって季節の移り変わりを感じ、それに伴い養生も一度見直すようにしているのです。

処暑とは、「厳しい暑さも峠を越えましたよ〜、暑さも和らいで過ごしやすくなりますよ〜、台風の季節の到来ですよ〜、備えてくださいね〜」の季節です。

先日実家の徳島から「阿波番茶」が届きました。とても珍しい乳酸発酵のお茶です。小さい頃は冷蔵庫に必ずあってガブガブ飲んでいました。今となっては、高級なお茶になってしまいましたが、ありがたいことに定期的に送ってくれます。阿波番茶の中でも、那賀町(旧相生町)の相生番茶は希少価値が高いそうです。そんな相生番茶を、期間限定で茶葉がなくなるまでのお出しいたしますね。

そろそろ、カラダも秋の準備です。秋の乾燥に備えて潤して、その先の冬に備えて温めていきましょう。

山梨からのお届け物!

先日友人から届いたピッカピカの桃!!!!

山梨、中西農園さんの「一宮水密(いちのみやすいみつ)」という品種らしいです。皮まで食べられるそうで、瑞々しく、とっても甘くて美味しい!!!

桃といえば、果物の中でも数少ない「温性」食材。さくらんぼとライチも温性、からだを温めます。そしてたっぷり水分を含んでいる桃は、私たちの体も潤してくれます。喉の渇きや夏バテに適している果物。気血を補ってくれます。

残りあと2つ。味わって食べたいと思います。

清熱にスイカ!

今年はじゃぶじゃぶ池や区営のプールも通常営業しているのでお休みの日に水遊びするのが楽しみな息子。じゃぶじゃぶ池だと屋根もない。炎天下夢中になって水遊びしている息子は水分補給や休憩も全くしない!こちらは熱中症が心配で…。うちに帰ると、やはり体は熱っているし、なかなか汗がひかないことも多いです。そんな時はやはり「清熱」作用のあるあのフルーツ!

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参考にしてくださいね!

3連休は休まず営業致します。皆様是非ご利用くださいね。

暑い日に嬉しい常備菜〜ゴーヤ編〜

暑くなりましたねー。今日は夏至。一年で昼の長さが一番長い時季です。夏の暑さの本番はこれからですが、暦的には明日から秋に向けて少しずつ日が短くなっていきます。

ここ数日暑くて、体が欲するものも変わってきました。さっぱり、酸っぱい、辛い、のを好んで作っているように思います。この時期の常備菜を一つご紹介します。

「ゴーヤのレモンマリネ」

ゴーヤ好きですか?

我が家は夫婦揃って大好きです。そして調理するときに苦味を取るための作業は一切しません。この苦味がいいのに。

苦瓜(ニガウリ=ゴーヤ)の薬効は「清熱」、体にこもった熱を冷まします。夏の火照りや熱中症、夏バテ予防にとってもおすすめの食材。あと、熱性の吹き出物や腫れ物、口内炎にもいいです。ビタミンCや葉酸も豊富なお野菜。

このゴーヤのレモンマリネ、是非夏の時期の常備菜にしてほしいです。冷蔵庫にあるととってもうれしいおかず。我が家はこれが大好き。ただし、冷え症状の強い人や慢性の下痢のある人は✖︎。ゴーヤの五性は「寒」、かなり冷やします。

まずゴーヤ1本を薄くスライス。塩を軽く振ってしんなりさせます。10分程度置くと水分が出てくるので固く絞ってボールに入れます。砂糖を大さじ1くらいざっとふりかけ、手で揉みます。そしてレモン汁1/2個分(ノーワックスレモンで、半分は薄スライス。)顆粒和風だしの素小さじ1、ナンプラー小さじ2くらい、スライスしたレモンを合わせてジップロックで密閉。味を染み込ませるため半日くらい置いてください。

↑こんな感じかなとつくっているのでちゃんとした分量ははかっていません。なのでお好みで調味料を追加してください(笑)苦味を取る工程を入れないので苦いですよ!苦いのが嫌な人は、ゴーヤをスライスした時点で水に30分くらいさらすといいです。

夏の常備菜、まだまだたくさんありますのでまた紹介しますね!

先日の父の日に、4歳になったばかりの息子が書いた似顔絵。いつのまにかこんなに上手に描けるようになっていて感激しました。鼻と口の間に黒いてんてんがあるのー(髭のこと。。)といって、そこは一生懸命書いてました笑

梅雨時期のおすすめ食材は「豆」

昨日お客様にいただいたインド出張のお土産、ダルカレー!現地では有名なレトルトカレーだそうで、インドカレー好きにはたまらなく嬉しいお土産!特にダルカレーは本当に好き。なかなか美味しいダルカレーには出会えないので、食べるのが楽しみですw

そして、梅雨時期のおすすめの食材はズバリ「豆」です。梅雨時期の湿度は胃腸にダメージを与えます。最近胃腸の調子が悪いという方が本当に多いです。季節がらというのもあるのでしょうけど、弱っている胃腸に「揚げ物、冷たいもの、生物、甘いもの、脂質」は追い討ちをかけます。胃腸は弱っているけど、食欲はあるから元気をつけるためにガッツリ食べようというのは悪循環です。

この時期に豆がおすすめというのは、豆類は「健脾(字の如く、脾=消化機能を健やかにする)」するものが多く、さらに体内の水分バランスを整える働きのあるものが多くあります。

お茶で飲むのが一番手軽ですが、料理にするなら柔らかく煮込み、温かくして食べられるものがいいと思います。思い浮かぶのはスープでしょうか。

我が家では、いろんな種類の乾燥豆を時間がある時にそれぞれボイルしておき、汁ごと小分けにジップロックにいれ冷凍してあります。使う時は冷蔵解凍し、スープにしたり煮物に入れたり。便利ですよ!

乾燥豆は一晩水で戻し、たっぷりの水で豆が柔らかくなるまで煮るのですが、豆は必ずは煮汁ごと冷ましてください。そしてこの煮汁には旨味がたくさん出ていますので、是非この煮汁は捨てないで使いましょう!ミネストローネや煮込み料理にこの煮汁を使うと格段に味が良くなります。プロの味に近づきますよ。

枸杞の実

太陽が気持ちいいですね!いい天気!

少しずつコロナによる制限も緩和してきて、正直嬉しいです。子供との遊び方も変わってきて、少し遠くの公園まで行ったり、友人親子と久しぶりの再会したりとか楽しいことが前以上に増えてきました。このまま、収束に向かってくれるといいですね。

めぐるからだはオープンして以来ずっと、施術後のお茶に「枸杞の実」を入れているのですが、今回表参道のドラッグストアフィトリートさんで購入した枸杞の実を使い始めました。

この赤い実、とっても優秀な生薬です。生薬名は「枸杞子(くこし)」、補血・補陰薬として使われます。血を補い、体に潤いを補います。めまいや立ちくらみ、目のトラブル、肺燥による慢性の咳のある方、不眠気味の方におすすめです。

めぐるからだでお茶を飲む時はどうぞこの実も全部食べてくださいね。

お知らせです。めぐるからだは明日24日から26日までの3日間お休みします。ご予約の際はご注意くださいね。27日(金)から通常営業いたします。