玄米っていいの?

こんにちはめぐるからだです。

先日、お客様から「玄米っていいの?」という質問がありました。

栄養面で考えると、精米して白米にしたときに失われる栄養素であるビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質が豊富に含まれています。なので、栄養の補給する点では優れています。

薬膳で考えると、補気、健脾、利水、安神、補肝腎、化痰の効能があり、倦怠感や脚気、便秘や情緒不安、耳鳴りやめまいにいいとされます。但し、脾胃虚弱者には慎重に使用するとされています。それは、消化に良くないからです。なので、胃腸の調子が悪い時は控える。もしくは白米と混ぜる。または、玄米を炒ってから使用するのがオススメです。

あと注目するのは「フィチン酸」。発芽する前の玄米に含んでいます。これには鉄分など、ミネラルの吸収を妨げる働きがあります。偏った食事で栄養補給が不安定な方は気を付けた方がいいです。ただ、バランスよく食べている方はそこまで心配しないでもいいです。むしろ抗酸化物質ですし、有害重金属を吸着し排出するとされています。

これまで、玄米の懸念する要素をお伝えしましたが、もともとは、発芽して、また稲になり、お米になる。この種の保存の為にあるものです。人間にとっては消化しにくいですが、玄米にとっては、身を守るため。「フィチン酸」は発芽するための物質。鉄分などを吸収することによって、芽が出て、稲になります。玄米も生きるために頑張っていると思うと愛おしく感じます。

まとめると、栄養面や薬膳面では、健康の維持に有効だと思います。ただし、極度な貧血、ならびに胃腸の調子が優れないときには控えましょう。

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