視線の話の続き

昨日は視線と姿勢は関係があると話をしました。今日は「眼と記憶」の話をします。

レム睡眠とノンレム睡眠というのありますよね。レム睡眠とはREM(急速眼球運動)をする睡眠。

なぜ眼球が動くのかというと、その一つは記憶の整理をするため。短期記憶を司る「海馬」と長期記憶を司る「側頭葉」との交信が行われています。昔、海馬と動眼神経との距離が近いから、海馬が働く時に眼球が動いてしまうと聞いたことがあります。

何か心に傷を受けた時にトラウマやPTSDになると聞いたことがありますよね。それは「海馬」と感情を司る「扁桃体」の作用によるもの。小さい時(大人になってもありますが・・・)に、何か失敗すると、「次はやらない!」と学習をしますよね。でも、そこに強い感情が入ると、その時の記憶が増幅されます。そして、頭の中で思い出しては感情が浮かび、また思い出しては感情が浮かぶを繰り返すと、その記憶が確固たるものになります。それがトラウマやPTSDとして起きていると、感情と記憶だけの話のはずなのに、ブルブルと震えたりと、身体にも変調が。

そこで、レム睡眠の眼球運動は記憶に関与するなら、意図的に眼球運動をすれば記憶が操作できるのではないかという研究が起こりました。

実際に私も、何か過去で失敗し、現在の気持ちにも作用するような記憶がポンと頭に浮かんだら、眼球を早いスピードで動かします。

考え込むと、瞬時に首が痛くなりますよね。それが軽減すつと感じます。そして、浮かんできた鮮明な記憶にスモークがかかるように、記憶が薄くなってきます。

昨日は視野を広くした方が、目の筋肉の緩むと同時に身体もリラックスする。そして、様々な情報が飛び込んできるから、気持ちもワクワクしやすいという話でした。

記憶の面からも言えるかもしれません。視線が一点に集中すると、考えは膨らみますが、整理しにくくないですか?広い視野の方が、眼球が大きく動きます。現在考えていることと、過去の記憶や知識と融合して、新しい発見が起きるかもしれません。

通勤など外にいるときは、周りを見渡しましょう!

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