参鶏湯を作るときの注意点

少し疲れが溜まっている時や季節の変わり目、夏バテした時などに作っている参鶏湯(サムゲタン)。昨夜久しぶりに食べたくなって作りました。最近はキットも充実していて手軽に作れるようになりましたね。高麗人参を単独で買うとなると高価だし、売っているところがなかなか見つけられないので、全て揃っているキットはとってもありがたいです。

餅米はキットの中に入っていたので、赤米を少しだけ足してみました。このお肉は築地の鳥屋「港や」さんのカブトで、胸肉と手羽先の部分です。お腹に餅米やらニンニクやらを詰め込むという本格的な作業をしなくてもぜーんぜんいいのです。お鍋の中で一緒になれば!

ただし、あれこれと食材を足すのは少し待ってください!参鶏湯というのは滋養食です。そして参鶏湯に欠かせない高麗人参は補気の代表と言ってもいいくらいの補気食材、体に元気をつける特効薬のような食材です。

良かれと思って「大根」などの「瀉の食材」つまり「いらないものを除く」食材を入れない事。高麗人参と大根はとっても勿体無い組み合わせなのです。

こんな書き方をすれば「大根」が悪者のように聞こえますが、決してそういう事を言っているのではなく、参鶏湯に入れるのは違うという事。薬膳というのは、中医学理論に基づいて一定のルールに従って、目的に合わせ、食材を組み合わせます。せっかく元気をつけようと参鶏湯を食べるのに、そのお料理がしっかりと力を発揮できない材料かつ調理方法だと本当に勿体無い。

食材の持つ性味というのは知っていると本当に役に立ちます。日々それを実感しています。

ちなみに、築地の鳥屋「港や」さんでカブトを買うときに、お店のおばちゃんに「さばけるの?」と聞かれ「大丈夫です!」って答えると、おばちゃんが「まあ、だいたい丸鶏なんて、コノヤローって言いながら切ればなんとかなるよ!」と。最高に面白くて大好きな鳥屋のおばちゃんです。おすすめですよ〜

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