最近「腸セラピー」を希望する方がまた増えてきました。腹部は、心理的な問題が表れることが多い場所。いろんな方のお腹を触らせていただいて、それぞれ全く違うお腹だと驚きます。

腸セラピーは、腸を優しく揉みほぐす事で腸本来の動きに近付ける事を目的にしています。実際、施術後半ではごろごろ〜っとお腹が鳴り出して「こんな音久しぶりに聞いた」と驚く方もいます。

お腹に手を当てるといろんな事が見えてきます。

例えば、お臍の下の腹部に緊張がなく、ズブズブッと指が入ってしまう方は中医学の観点から言うと『腎虚』の所見、下腹部を抑えて刺痛(刺すような痛み)がある方は『瘀血』の所見、または婦人科の病が隠れている場合があります。腹直筋が棒状(臍の下まで)に強く緊張している方は病的なほどの精神緊張(又は精神的ストレス)を示していると考えられます。そのほか、ガスが溜まっている方もいれば、横隔膜の硬さが日常的な呼吸の浅さを教えてくれたり。

柔らかく、ある程度の弾力があり、温かいお腹を目指しましょう。腸が本来の動きを取り戻すと免疫力アップにもつながります。