施術例「出産後の骨盤のぐらつき」

こんにちは。今日は「出産後に骨盤がぐらつき、歩きにくい。」というお客様がいたので、この事例を紹介します。

リラキシンというホルモンにより、骨盤や産道を柔軟ににし、出産の手助けとなります。いつまで分泌しているかというと、出産後2~3日程度とされています。そして、影響は1か月程度続いているとされています。なので、定期検診が行われる1か月間、無理はいけません。

なので、産後1か月までの「骨盤のぐらつき」はリラキシンの影響も考えられます。そして、経膣分娩の際の筋疲労や子宮脱による歩行の障害などで「歩きにくい」と感じると推測されます。

今回のケースは産後8か月。いわゆる「骨盤の緩み」による「ぐらつき」の可能性は出産直後よりは可能性が低くなっています。

ここで考えられるのが「トレンデレンブルグ徴候」。

中臀筋が弱化すると、大腿骨を骨盤に固定できずに、遊歩側(足を動かす方)の骨盤が下がり、腰を振るよう歩行になること。

中臀筋が弱くなるほかに、大腿内転筋群が硬くなりすぎたり、大腿筋膜張筋がうまく働かない、足底部の外側加重、運動の間違えた覚え方などによっても、歩行時における骨盤の安定ができなくなります。

今回の施術は、中臀筋と大腿筋膜張筋を緩めるとまっすぐ歩けるようになり、骨盤のぐらつきも自覚できないほどになりました。

出産してから半年経っても「骨盤のぐらつき」を感じる場合は、股関節周りのやお尻のストレッチをしてみてくださいね。妊娠時や出産において、硬直した筋肉や弱化した筋肉が出てしまったかもしれません。適度に体を動かし、筋肉を緩めてくださいね。

施術例「妊娠期の恥骨痛」

妊娠中には体に様々なマイナートラブルが生じます。その一つに「恥骨痛」があります。恥骨は骨盤の一つです。寛骨、仙骨、尾骨で骨盤は構成されています。その寛骨は幼児の時、恥骨、腸骨、坐骨と分かれており、大人になる頃には癒合し、一つの骨となります。

この恥骨にあたる場所には恥骨結合というのがあります。ここに炎症が起こる場合があります。

妊娠期ではなければ、感染症やスポーツなどにより、内転筋群・腹筋群の過度な反復動作による炎症などを疑います。

出産が近づいた妊婦さんなら、胎児の位置が下降してきて、頭部が圧迫する。あと、妊娠期にでる「リラキシン」というホルモンを分泌され、恥骨結合が緩み、出産の準備に入る時に痛みが生じるケースがあります。

ただ、今回、恥骨痛がお悩みのお客様は、週数を考えても、このケースでは可能性が低いと推測しました。

カウンセリングをしていると、横向きでも恥骨部分がかなり痛いということで、とても辛そうでした。

原因はなんだろうと考えているうちに、内転筋群は触れるだけでかなりの痛みがあるというのがありました。そして、動作をしていると腸骨筋が硬く、中臀筋の一部も触れるだけで痛い部分がありました。

妊娠期は腸骨筋を触れることができないので、その周辺である腹横筋と大腿筋膜張筋、痛みを感じる中臀筋と内転筋群を柔らかくすると痛みが気にならなくなりました。

現在、妊娠中で恥骨部分に痛みを感じている方がいたら、まず検診でお願いしている医師に相談しましょう。もしかして問題が起きているかもしれません。診察の結果、異状なしであれば、筋肉を柔らかくすると痛みが和らぐかもしれません。ストレッチなどをしてみましょう。そして、温感タオル(電子レンジなどで温めたタオル)をあててみてください。

今回は恥骨痛における施術をお伝えしました。あらゆる痛みも手技により楽になるかもしれません。一人で悩まずに相談してくださいね。

産後の骨盤ケアと妊娠中の骨盤

まず、骨盤矯正について書きますね。お医者さんに「骨盤は歪みますか?」と聞くと、大半は「歪みません。」と答えると推測されます。それは、医学用語に「骨盤矯正」という言葉が無いからです。事故などで骨が変形してしまった場合は「骨」が歪んでいるので、「骨盤が歪んでいる。」と言えます。

なので、お客様に「骨盤が歪んでいる」と言われると、私は「骨盤が左右違う位置になっているのですね。」と答えています。そうです。骨盤に関与する筋肉のクセや収縮により、位置が変わります。それにより、可動域にも変化が生じるので、骨が動かないと感じるようになります。施術では、筋肉の柔軟性を回復させ、収縮により骨の位置が変化しているのを修正していきます。

では、妊娠中の骨盤の変化とはどのようなものなのでしょうか。

それは、女性の骨盤腔内にいる胎児の産道を確保するために、骨盤腔内を広げようとリラキシンというホルモンが出てきて、骨盤関節部の靭帯が緩くなってきます 。産後はその役割が終わるため、オキシトシンというホルモンにより緩くなった靭帯が数ヶ月かけて戻ろうとします。オキシトシンは「幸せホルモン」と言われますが、分娩時の子宮を収縮させます。この作用から、陣痛促進剤などに使われます。このホルモンにより数か月で戻ろうとします。

これは、出産における骨盤の変化なので、お医者さんも「骨盤の歪み」とは言えないと思います。そして、骨盤ベルトなど、何もしないでも、自然に回復するのが医学的な考え方のようです。

但し、出産を複数回あって、戻りにくくなった。分娩時の骨盤にかかる負荷が大きく、尾骨などが変化する方も若干います。聞いた中で一番ひどいケースは骨盤の骨折で、1年間寝たきりという方がいました。

ただ、これはまれなケースです。

施術していて感じるのが、妊娠期の姿勢のクセや、育児での前のめり体勢の多さ、体操やストレッチなど、筋肉の伸縮による柔軟性の回復ができていないため、「骨盤が広がった」という位置になってしまったケースがほとんどです。筋肉の柔らかさが復活してくると、骨盤の状態が回復してきます。そして、妊娠前や妊娠中に意識出来なかった箇所を押すことにより、脳や体に覚えてもらうと、「骨盤が締まった」と感じるようになります。

ここで、「骨盤が広がった」という理由を書きますね。

骨盤が後傾すると、骨盤上部が開いて、下部の坐骨が閉じてきます。これを仙骨の起き上がり運動とか仙骨のカウンターニューテーションといいます。あと、背中を丸くすると大腿骨が内旋し、太ももの骨の一部の「大転子」の位置が体の横に位置するため、「骨盤が広がった」と感じるようになります。

子宮を支える構造として、子宮頚部や膣に付着する靭帯、骨盤底筋群による子宮支持装置。子宮円索、子宮広間膜、固有卵巣索、卵巣提索などの子宮懸垂装置。膀胱子宮靭帯、子宮頸椎横靭帯、仙骨子宮靭帯からなる子宮支帯で支えている。

妊娠期の姿勢の悪さや運動不足やクセにより、これらの負荷が増え、その周りの筋肉などの負担が増え、硬くなることがある。これが、出産後も硬く、骨盤が戻りにくくなっていると感じやすい原因の一つとなっている。

近年の妊婦さんのお腹が大きいと聞いたことはありませんか。昔は「お腹の中は男の子なのかな。」など言っていましたが、姿勢が悪い方や、筋肉が弱い方が増え、胎児の重さに耐えきれず、前方に出てしまっている。しかもそれにより腹直筋離開が多くなっていると、セミナー時に助産師さんから聞きました。

実際に骨盤などに触れると、筋肉が硬く、緊張度合いが強いです。

なので、できれば、妊娠前から姿勢などのケアをした方が、妊娠中や産後のお悩みは減ると思われます。妊娠中でも、安定期が入ったら、動かれる範囲で、ストレッチやヨガをした方が、産後のケアにつながりますし、出産の際にも、楽な分娩につながる可能性があります。

今、妊娠中の方は、ウォーキングやストレッチを心がけましょう。

今はとても暑いので、決して無理をせず。室内でできるストレッチやヨガをしましょう。深呼吸をしながら行うと、筋肉も柔軟性が上がりますし、気持ちもリラックスできますよ。

産後の方は、出産時の疲労が回復し、睡眠がある程度確保できるようになったら、ストレッチなどを再開してくださいね。そして、体を持ち上げる時にお尻の穴を締めるスクワットなどもオススメです。

「骨盤が締まっている位置」にする施術もオススメですよ。

https://megurukarada.com/

嬉しい口コミ vol.57

嬉しい口コミが届きました!

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数年ぶりでしたが、安定したクオリティの施術で、マタニティでも安心してお任せすることができました。予約の都合で、銀座や麻布などマタニティマッサージをやっているサロンは色々試しましたが、お値段も良心的ですし、何より技術がよいので、最初から近所のこちらに伺っておけばよかったと思いました!

今後とも宜しくお願いします

マタニティ整体60分(担当:大渕)

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口コミを書いてくださったお客様、本当にありがとうございました。

ここ数年妊婦さんのご来店が増えています。ありがとうございます!妊婦さんの施術は基本横向きか仰向けで行い、担当は男性スタッフの大渕となります。横向きでも楽に受けられるように抱き枕のご用意があります。妊婦さんの施術は安定期(妊娠5ヶ月)に入っていて、担当の医師からの許可をもらっている方のみとなります。ご予約の際には必ず週数をお知らせください。

嬉しい口コミ vol.50

嬉しい口コミが届きました。一部紹介させてください!

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妊娠中ずっと腰が痛くて辛くなってきたので、マタニティ整体をやっていただけるところを探してお願いしました!

痛すぎるのが苦手なのですが、都度強さを確認しながら対応していただけてよかったです!様子を見ながらあちこち押していただき、終わってから身体が軽くなりました^^ありがとうございます!また伺います。

マタニティ整体60分(担当:大渕)

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とても丁寧に施術をしてくださいました。辛かった首肩周り、腰も楽になりました。また伺いたいと思います。ありがとうございました。

マタニティ整体60分(担当:大渕)

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ここ数年で、妊婦さんのご来店が本当に多くなりました。そして、コロナ禍でも大きなお腹でサロンに来てくださる妊婦さんを見て、「母って強いな」と毎回感じています。そんなお客様が無事ご出産を終え、産後のケアとして利用してくださるのがまた嬉しくて。。

もっともっとママたちのサポートを多方面から強化していきたいなと思っています。そのためにも日々勉強ですね。

本日もお待ちしています。

嬉しいお客様の声

3連休沢山のお客様にご利用いただき、本当にありがとうございました。

そして、当店のお客様がインスタのストーリーで嬉しい感想を書いてくださいました♩

めぐるからだがオープンした頃から長くご愛顧いただいているウェディングプランナーの野上ゆう子様。いつも本当にありがとうございます。大渕の事をいつも「兄貴!」と親しみをこめて呼んでくださる野上さん。パワフルで、前向きで、周りの人への愛が大きくて、そしてそれを言葉にして伝えてくれる方。私達も学ぶことが多く、出会えて本当に良かったなと思っています。

産後は皆様それぞれの不調が何かしらでてきます。本当に、妊娠や出産がゴールではなく、その先の健やかな人生というのを目標にしないといけないな、と。もちろん、長い妊活をしてやっと妊娠できた事はとても嬉しいことですし、一つの目標達成ではあります。けれど、出産して3時間おきに授乳したり、夜泣きの赤ちゃんを抱いてあやしてあげたり、歩きはじめの目が離せない赤ちゃんを家事をしながら見守る体力はありますか?

産後も妊娠中もしっかりとした知識を持って養生する事が、今後の長い母業を元気にやっていくために必要です。特に産後の子宮回復はしっかりと!

今週の木曜は祝日ですがお休みいたします。

嬉しいご来店♩

6ヶ月ぶりにご予約いただいたお客様、「どうしてるかな〜」と気になっていたお客様、なんと妊娠6ヶ月でした!!大渕と2人で喜びました(嬉泣)お互いにたくさん喋って楽しいこの感じも6ヶ月ぶり♩本当におめでとうございます。

妊娠前受けていただいていたコースはよもぎ蒸しと時々整体やアロマ。もともと冷えを感じていたり妊活特有のストレスがあったり。よもぎ蒸しで温まって、よもぎの香りでリラックスして、おしゃべりで発散して(笑)

この時期の妊娠は心配事が増えて本当に大変だと思いますが、どうか出産の日まで健康でいられますよう祈っています。

合わせて読んでいただきたいブログを添付しました↓↓

ご懐妊のご報告♡

先日、夏にご来店いただいたお客様(上記blogのお客様)からご懐妊のお知らせをいただきました。ずっと気になっていたのでメールをいただいた時は本当に嬉しくて嬉しくて。。

お一人目の妊活時も当店で腸セラピーをした直後に陽性反応をいただいたと言ってくれて、二人目の妊活時も願掛けのつもりで腸セラピーを受けに来てくださったのです。その後陽性反応が出て現在5ヶ月に入ったそうです。

「〜、私にとってはめぐるからださんがコウノトリだったのかなと勝手に思っております」という嬉しい言葉をかけていただきジンときました。めぐるからだでの施術が決め手になったのではなく、やはりお客様の思いが届いたのではないかと思います。肝腎要のお腹を温めたり、夏場でもしっかり靴下を履いていたし、生活習慣も気をつけていたし!

毎日毎日コロナのニュースばかりで悶々としていた時に、こんな嬉しいメールをいただいて、目の前がパッと明るくなったし、心と目頭が熱くなりました。どうかご出産の日まで健やかにと心から願っています。

2020年も残り僅かですね。年内のご予約はお早めに!

産後のケア

この一年、マタニティケアや産後ケアでご来店いただくお客様がぐんと増えました。産前産後のお客様のケアに関われるのはとても嬉しく、痛みや疲労はもちろん不安の解消ができればなと常々思っています。

さて、産後の骨盤矯正なのですが、よく「あと何回くらい来ればいいですか?」と聞かれます。その気持ちとってもよくわかります。

胎児の重さを何ヶ月も支え続けた骨盤。経膣分娩時、産道を確保する為に緩んだ恥骨結合。この「お腹にいた」「赤ちゃんが通った」という記憶が強い為、「骨盤が開いた」感覚が残っている。でも、この緩みは数ヶ月以内で元に戻ると言われています。

世間や雑誌などで「骨盤は開いたままではいけない。」と聞いたり見たりして、なんとなく産後の骨盤矯正はやっておいたほうがいいんじゃないかと思っているのかなと。

実際、妊娠・出産による歪みはない方が多いです。(※出産時のダメージが大きいケースがあります。施術をしてても、前傾・後傾のパターンに当てはまらない方もいます。)

ですので、あと何回で良くなるというのは、正直言えないと考えています。もしも言っているサロンがあるとすれば、それは営業、、ゴニョゴニョ。。

産後、ダメージを受けているのは赤ちゃんを抱っこしたり、無理な姿勢で育児をしたりして疲労したママ達の身体。これにより骨盤の「歪み」という状態になります。育児はこれからも続きますが、慣れない産後の育児期は特にケアが必要だと思っています。疲労し続けている腰や背中、肩、首、鎖骨周辺の為に、産後の骨盤矯正が必要だと私たちは考えています。

私の場合、産後は下半身の関節がとても痛かった。人それぞれですよね。そして最も心配だったのが骨盤底筋群の緩み。経膣分娩の方はこのケアが一番大切なのでは。

産後のケアについてはお気軽にご相談ください。どういうお悩みがあるかを聞いて、ベストな施術をお勧めさせていただければと思います。

先日いただいた美味しい物♡塩瀬総本家と八天堂のコラボパン♡いつも本当にありがとうございます。美味しくいただきました♩

オススメのデカフェ

「妊娠・授乳期にカフェインは摂りたくない!でもコーヒーは飲みたい。」というジレンマありませんでしたか?

昨日、お客様との会話で、「勝手にカフェインレスにしたら、旦那に気づかれた。」との事。タンポポコーヒーやデカフェじゃ物足りないと本人も言っていたので、ここのコーヒーをオススメしました。

「堀口珈琲」のデカフェ。

(堀口珈琲のネットショップはこちら。https://kohikobo.com/smartphone/ )

ここの【DECAF】ペルー「フェスパ農園」フレンチローストは、とてもコクがあり、美味しいですよ。カフェインを控えているけど、美味しいコーヒーが飲みたい方はぜひお試しを。

補足。

妊娠中に摂取しても胎児に与える影響が少ないとされているカフェイン量は1日300mg。(世界保健機関)

コーヒーカップ1杯(150ml)だとカフェイン含有量は80mgぐらい。(コーヒーの焙煎時間や抽出方法でも変わります。)ですので、2〜3杯は大丈夫ですよ。カフェインは1mgでも摂ってはいけないと思っている方は我慢し過ぎても、ストレスが溜まるので良くはありません。

デカフェやタンポポコーヒーなども利用しながら、快適な妊娠ライフを送ってください。

めぐるからだ

https://megurukarada.com/