乾燥の季節に生落花生

最近見かけると思わず買ってしまう生落花生。前回塩茹でして食卓に出すと、「美味しいね!美味しいね!」と言ってパクパク食べてくれた5歳の息子。かたいピーナッツとは全く違う食感、柔らかくて甘くて子供も食べやすいみたいです。

今回は八角や山椒を加えて塩スパイス茹でに。これも美味しい!ちょっとスパイシーだけど、強めな風味にはしていないので子供も食べれそう。

少し空気が乾燥してきて、朝起きると空咳が出てしまいます。さらに乾燥が進むと、お肌もカサカサに。生落花生はそんな乾燥にいい食材。肺の乾燥で空咳、大腸の乾燥で便秘、お肌の乾燥etc、肺や大腸を潤してくれます。

脾にも働きかけますので、脾気虚症(一つ前のブログ参照)や食欲不振の方にもおすすめ。※少しずつ、よく噛んで!良かれと思って、食べ過ぎ注意。

食べる時は薄皮も是非一緒にね。薄皮には補血養血(血を補い養う)作用があります。

本当に、つくづく、季節がちゃんと体にあった食材を用意してくれますね。感謝。

夏カレー!

毎日本当に暑いですね。。幸い、我が家はみんな元気で、食欲がある!でも食べたいなと思うものが少ない気がします。先日、久しぶりにスパイスからカレーを作りました。カレーというかスープカレー。バジルやコブミカンなどのハーブをきかせるとさっぱりする!サラサラっと食べれるタイプのカレー。

具はスペアリブと冬瓜、緑豆、オクラ。夏の体にぴったりの組み合わせ。

疲労回復の豚肉、体に中の余分な熱を冷まし暑気あたりにもってこいの冬瓜、体の中の余分な水分を外に出してくれる緑豆。スパイスは食欲を増進させます。コショウやシナモンは冷えたお腹を温めてくれます。

いつものカレーも季節の野菜や、自分の今の体にあった食材を選ぶ事で薬膳になります。

大人には好評だったこのカレー。5歳の息子には「偽物のカレー」と言われてしまいました。。いつものカレーとは全く違うし保育園で食べるカレーが大好きな息子、「ママ、今度は本物のカレーをつくってね」と。はーーーい…

青梅の蜂蜜漬け作りました!

先日実家で大量に収穫した青梅。青梅シロップを作ってもまだ沢山あるので青梅の蜂蜜漬けを作りました。レシピは→https://www.futari-gohan.jp/ume-honey/

これ、とっても好きな味。蜂蜜漬けと聞けば「あー、甘酸っぱいんだろうな」と味の想像つくと思いますが、たしかに甘酸っぱいんですが酸味がガツンときて目が覚めます(笑)梅干し的な酸っぱさ!

青梅が持ってる酸味って、ほんとすごいなと実感。青梅シロップを作ったものの、甘い飲み物が苦手で毎年全然減らないシロップ…。この蜂蜜漬けはいい!疲れも吹っ飛びそうです。

皆様も是非作ってみてください!

そして、これこれ。念願のらっきょう。大渕先生が築地で買ってきてくれました。全部甘酢漬けに♩実山椒も下処理して冷凍したし、今年の旬は保存できました。

新潟産、じいちゃんの作ったカリフラワー!

少し前に新潟に帰省してきました。まだまだ暖かく感じる東京とは違い、もうダウンジャケット必須の新潟。すでに紅葉も終わりかけ、でも綺麗なところもあって最高でした。

おじいちゃんの畑では冬野菜が沢山収穫期を迎えていて、息子がとっても楽しそうに大根を引き抜いていました。いい経験ができて私たちも嬉しい!

子供の顔よりも大きな綺麗なカリフラワー!図々しく2株いただき、東京へお持ち帰り。

カリフラワーの性味は「平/甘辛」、健脾・補腎・和胃。胃の働きを正常に整える働きがあります。胃の調子が悪い方、食欲不振の方、胃腸のエネルギーが足りない方におすすめの食材。こういう方には、柔らかく煮込んで食べる調理法をお勧めします。

そしてこのブログでも何度も言っている「補腎(ほじん)」、補腎の食材です。腎のエネルギーは補充し続けなければいけません。私たちも40を過ぎてから特に補腎食材を積極的に取り入れて、というか毎食摂るように心がけています。食養生というのは積み重ねですから。

ところでこのでっかいカリフラワー、どうやって食べたかというと、我が家はみんな胃腸の調子がいいので今回はチーズフリットに!衣に粉チーズとパセリを混ぜて揚げるだけ。(胃腸の調子が悪い人は、揚げるという調理方法は✖︎)あと、ツナときゅうりとカリフラワーでサラダに、大豆と豚肉とカリフラワーでチリコンカン風に。あとはポタージュ

それでもまだまだあるカリフラワー。いろんな料理にして旬のお野菜を、じいちゃんが作ったお野菜を味わいたいと思います。

寒くなったらシナモン入りのスープ♩

ぐっと寒くなってきましたね〜。いきなり冬が来たような感じ。最近急に寒くなったので夕飯も温まるメニューばかりです。昨夜は「スペアリブと蓮根のスープ」を作りました。秋冬のスープにはシナモン(パウダーではなくシナモンスティック)を隠し味に加えるのが我が家の定番です。味に深味が出て、それでいてとっても体が温まります。

温める作用が生姜以上と言われる「シナモン」。性味は『熱/甘辛』でかなり体を温めます。指先の毛細血管の血行まで良くするので、冬になるとしもやけができるという人にはおすすめです。※ただし妊婦さんは控えた方がいいです。

ちなみに生姜も体を温めるのですが、生姜の温め作用は「散寒(さんかん)」で、字の如く「寒さを散らす」、例えば風邪のひきはじめのゾクゾクする寒気や、冷たい外気にさらされて体の表面が冷える時にその寒気をとり”温める”という感じ。

このスープ、味付けは塩だけなのに豚から出る出汁とシナモンのおかげでとっても濃厚でコクのあるスープになります。蓮根は半分すりおろしで入れることで自然なとろみが出ていい感じ。

豚肉は気血を補い、補腎します。4つ前のブログにも書いた『腎』。冬は特に腎のエネルギーを失いやすいので、補腎は大切です。そして、これからの乾燥の季節に積極的にとりたい蓮根。肺を潤し、さらに胃を元気にします。蓮根のかわりに大根でもよさそう。痰が絡んだ咳をしている人は蓮根より大根の方がおすすめ。大根は炎症をしずめて痰をとります。

簡単でおいしく、温まるスープ、ぜひ作ってみてください!

清熱にスイカ!

今年はじゃぶじゃぶ池や区営のプールも通常営業しているのでお休みの日に水遊びするのが楽しみな息子。じゃぶじゃぶ池だと屋根もない。炎天下夢中になって水遊びしている息子は水分補給や休憩も全くしない!こちらは熱中症が心配で…。うちに帰ると、やはり体は熱っているし、なかなか汗がひかないことも多いです。そんな時はやはり「清熱」作用のあるあのフルーツ!

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参考にしてくださいね!

3連休は休まず営業致します。皆様是非ご利用くださいね。

暑い日に嬉しい常備菜〜ゴーヤ編〜

暑くなりましたねー。今日は夏至。一年で昼の長さが一番長い時季です。夏の暑さの本番はこれからですが、暦的には明日から秋に向けて少しずつ日が短くなっていきます。

ここ数日暑くて、体が欲するものも変わってきました。さっぱり、酸っぱい、辛い、のを好んで作っているように思います。この時期の常備菜を一つご紹介します。

「ゴーヤのレモンマリネ」

ゴーヤ好きですか?

我が家は夫婦揃って大好きです。そして調理するときに苦味を取るための作業は一切しません。この苦味がいいのに。

苦瓜(ニガウリ=ゴーヤ)の薬効は「清熱」、体にこもった熱を冷まします。夏の火照りや熱中症、夏バテ予防にとってもおすすめの食材。あと、熱性の吹き出物や腫れ物、口内炎にもいいです。ビタミンCや葉酸も豊富なお野菜。

このゴーヤのレモンマリネ、是非夏の時期の常備菜にしてほしいです。冷蔵庫にあるととってもうれしいおかず。我が家はこれが大好き。ただし、冷え症状の強い人や慢性の下痢のある人は✖︎。ゴーヤの五性は「寒」、かなり冷やします。

まずゴーヤ1本を薄くスライス。塩を軽く振ってしんなりさせます。10分程度置くと水分が出てくるので固く絞ってボールに入れます。砂糖を大さじ1くらいざっとふりかけ、手で揉みます。そしてレモン汁1/2個分(ノーワックスレモンで、半分は薄スライス。)顆粒和風だしの素小さじ1、ナンプラー小さじ2くらい、スライスしたレモンを合わせてジップロックで密閉。味を染み込ませるため半日くらい置いてください。

↑こんな感じかなとつくっているのでちゃんとした分量ははかっていません。なのでお好みで調味料を追加してください(笑)苦味を取る工程を入れないので苦いですよ!苦いのが嫌な人は、ゴーヤをスライスした時点で水に30分くらいさらすといいです。

夏の常備菜、まだまだたくさんありますのでまた紹介しますね!

先日の父の日に、4歳になったばかりの息子が書いた似顔絵。いつのまにかこんなに上手に描けるようになっていて感激しました。鼻と口の間に黒いてんてんがあるのー(髭のこと。。)といって、そこは一生懸命書いてました笑

参鶏湯を作るときの注意点

少し疲れが溜まっている時や季節の変わり目、夏バテした時などに作っている参鶏湯(サムゲタン)。昨夜久しぶりに食べたくなって作りました。最近はキットも充実していて手軽に作れるようになりましたね。高麗人参を単独で買うとなると高価だし、売っているところがなかなか見つけられないので、全て揃っているキットはとってもありがたいです。

餅米はキットの中に入っていたので、赤米を少しだけ足してみました。このお肉は築地の鳥屋「港や」さんのカブトで、胸肉と手羽先の部分です。お腹に餅米やらニンニクやらを詰め込むという本格的な作業をしなくてもぜーんぜんいいのです。お鍋の中で一緒になれば!

ただし、あれこれと食材を足すのは少し待ってください!参鶏湯というのは滋養食です。そして参鶏湯に欠かせない高麗人参は補気の代表と言ってもいいくらいの補気食材、体に元気をつける特効薬のような食材です。

良かれと思って「大根」などの「瀉の食材」つまり「いらないものを除く」食材を入れない事。高麗人参と大根はとっても勿体無い組み合わせなのです。

こんな書き方をすれば「大根」が悪者のように聞こえますが、決してそういう事を言っているのではなく、参鶏湯に入れるのは違うという事。薬膳というのは、中医学理論に基づいて一定のルールに従って、目的に合わせ、食材を組み合わせます。せっかく元気をつけようと参鶏湯を食べるのに、そのお料理がしっかりと力を発揮できない材料かつ調理方法だと本当に勿体無い。

食材の持つ性味というのは知っていると本当に役に立ちます。日々それを実感しています。

ちなみに、築地の鳥屋「港や」さんでカブトを買うときに、お店のおばちゃんに「さばけるの?」と聞かれ「大丈夫です!」って答えると、おばちゃんが「まあ、だいたい丸鶏なんて、コノヤローって言いながら切ればなんとかなるよ!」と。最高に面白くて大好きな鳥屋のおばちゃんです。おすすめですよ〜