夕方からの空咳は肺陰虚

「コンコン。」

お客様が咳をしました。

「気にしないでください。夕方から咳をしてしまうのです。病院に行っても原因がわからないと言われました。」

そこで、「咳を聞くと、気管やのどからの音でなく、すごく軽い音でしたね。夕方からの空咳は肺陰虚の特徴です。火照りを感じますか?」と聞きました。

こういうケース多いです。空咳の人。

「陰」とは「陰液」のことで、漢方でいう「気・血・水」の中の「血・水」にあたります。これは栄養や潤いです。なので、「肺陰虚」とは「肺」の潤いが足りずに心肺に熱がこもっている状態を言います。

お昼の活動期に陰液を使ってしまうので、夕方以降は心肺の熱を下げることができずに夕方以降に空咳が出てしまいます。微熱などもそうです。

他にはドライアイや口渇、便秘なども見覚えがあるなら、肺陰虚である可能性が高まります。

原因としては、加齢、過労、夜遅くまで起きている。それは、陰を増やす時間とされる夜に活動しているため、陰の補充が確保できていないから。あと辛い食べ物やお酒を過剰に摂取している。生まれつきの虚弱が考えられます。

対処法としては、この症状で代表的な麦門冬湯という漢方薬を試してみるの一つの手です。

あとは早く寝ましょう。そして、辛い食べ物やお酒を控えめにしてくださいね。

薬膳もオススメです。

「潤肺」は肺を潤す作用です。

白きくらげ、山芋、春菊、柿、梨、バナナ、みかん、りんご、杏仁、松の実、落花生などです。

「滋陰」は陰を補い、体内を潤します。

山芋、黒豆、エリンギ、白きくらげ、にんじん、ほうれん草、黒ゴマ、イカ、牡蠣、かに、ぶり、ほたて、豚肉、鶏卵、チーズ、ヨーグルトなどです。

これらの食材を加えてみてください。

他には「酸甘化陰」という考えがあります。「酸っぱい」ものと「甘い」ものを一緒に食べると「陰」と「化す」というものです。体に潤いを与える食べ方です。参考にしてくださいね。

急激な気温の変化で体調を崩している人が多いです。みなさん、手洗いもしっかりして気をつけてくださいね!

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