自然の力に生かされている。

歩いていると、奇妙な形の赤い実が目に入りました。

Googleで調べてみると「ヤマボウシ(山法師)」。

この赤い実は甘さがあるらしく、ジャムや果実酒に出来るらしいです。昔は民間薬としては乾燥させて、下痢や腹痛に使用されていたようです。

周りを見渡すと生薬や民間薬が多く、人間は自然の力に生かされていると感じます。例えば、みかんの皮。江戸時代にはみかんの皮を軒先に吊るし、乾燥させ、下痢や腹痛が起きた時に食べていたようです。みかんの皮は生薬名で「陳皮(チンピ)」という名前で、様々な漢方薬や七味唐辛子に入っています。

牡蠣の殻もそう。今の時期、スーパーでよく見かける物も漢方薬に入っている生薬です。

イライラして眠れない時に処方されることがある「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」の中に入っています。名前を見ると「牡蛎」と書いていますね。これは「牡蠣」の略字です。牡蠣の殻は精神を落ち着かせるとされているので配合されています。

散歩や通勤、お買い物中に、「この食材や植物はどんな効果があるのかな。」と調べていみると楽しいですよ。