今回、膝をケガして改めて感じたことがあります。
それは、
「体が縮こまると、心も縮こまる」
ということです。
膝を痛めると無意識にかばいます。膝が伸びない。すると股関節も伸びない。股関節が伸びないと、体の前側が縮こまり、胸も開きにくくなります。
東洋医学や気功では、胸の中央あたりを「中丹田(ちゅうたんでん)」と呼びます。中丹田は感情や気持ちと深く関わる場所とされています。今回のケガのあと、まさにその中丹田が閉じているような感覚がありました。
歩くスピードも落ちました。
以前なら当たり前にできていたことができない。思うように動けない。その積み重ねで、自信まで少しずつ失われていく感覚がありました。体の問題なのに、気づけば心まで元気がなくなっている。そんな状態でした。
私は昔から歴史や神社仏閣が好きです。仏像を見るのも好きで、以前から
「なぜ仏像の手はあの形をしているのだろう」
と興味を持っていました。ふと頭に浮かんだのは仏像の『手』でした。仏像の手の形は「印(いん)」呼ばれ、心の状態や祈り、智慧、安心などを表現するとされています。これをヨガでいうと、「ムドラ」といったり、「フィンガーヨガ」といったりします。

その手がふと頭に浮かび、自然と胸を開きながら腕を伸ばし、軽くストレッチをしてみました。すると不思議なことに、すぐに呼吸が深くなりました。そして気持ちも少し楽になったのです。
もちろん膝の状態が急によくなったわけではありません。でも縮こまっていた体が少し開き、中丹田がゆるんだような感覚がありました。今回のケガではゴールデンウィークも重なり、手術まで時間がありました。
その間、
・体のケアとしては膝上から太ももへのオイルケア。
・心のケアとしては胸を開くストレッチ。
今思うと、両方とも必要だったように感じます。気分が落ちると下を向く。下を向くと胸が閉じる。胸が閉じると呼吸が浅くなる。呼吸が浅くなると、さらに気持ちが沈む。
そんな流れがあります。
反対に、胸を開く。酸素が入る。少し前を向ける。すると心も少し動き始めます。もし最近、なんとなく元気が出ないなら。まずは胸を開いてみてください。
体を伸ばすことは、心を伸ばすことなのかもしれません。
(Part5へ続く)
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